中学校教員時代に感じた同調圧力の話
こんにちは。おもちです。
今日は【中学校教員時代に感じた同調圧力の話】をしていきたいと思います。
まず簡単に自己紹介をしますと、わたしは新卒で中学校教員になりました。
でも、業務量の多さに耐えられず、精神的にも病みかけ、(いや、あれは病んでいたかな。)1年で退職をしました。
そんな短くて濃い中学校教員時代に経験したことを久しぶりに思い出したので書いていきます。
それはある日のこと、どこかの委員会の活動で「いじめ防止活動」が始まりました。
活動内容は、「いじめ防止」に賛同する人は名札に黄色いリボンを付けようというものでした。
そのような活動をどう学年で取り組んでいくか、学年会で主任が方針を話してくれました。
その方針とは、学級でいじめに関するビデオを見て、いじめはいけないことと認識させ、黄色いリボンを付けさせるというものでした。
主任は言いました、
「黄色いリボンを付けるのはあくまで個人の自由だけど、もし付けていない奴がいたらわたしがそいつをいじります。お前付けていないってことは、いじめをしていいと思っているのか?って。」
わたしは思いました。
「え?付けるか付けないかは個人の自由なんだから付けない人がいてもいいじゃない。」
活動の目的が腑に落ちないまま、わたしのクラスだけ参加しない訳にもいかないので、言われた通りに授業を進めました。
自分が納得いかない授業をやるのはそれはそれは辛かったです。
言われた通りにやりましたが、わたしのクラスの子の3分の1くらいは黄色いリボンを付けませんでした。
わたしはそれでもいいと思っていました。
職員室に戻り、主任にその話をすると、
「え!みんなに付けさせないとだめじゃないですか!付けないって言った奴らと話して付けさせた方がいいですよ!みんなでやるから意味があるんですよー。」
と言われました。
他のクラスの結果は、全員付けているクラスがほとんど、付けていない子はクラスで1人とかでした。
この結果にはかなり落ち込んでしまい、わたしの学級経営が上手くいっていないからだと自分を責めました。
主任がリボンを付けていない子を呼んで話をしろというので、従いました。
わたし:「どうしてリボンを付けないの?」
生徒:「だって先生自由って言ったじゃないっすかですか!先生それ強制って言うんすよ!」
わたし:「(...その通りだよ...。)でもこれはみんなで取り組む活動だからさ、付けない?」
生徒:「いや、僕は付けません。そんなのなくてもいじめはいけないって思ってるし、付けて相手にいじめだって言われてリボンを取られるのが嫌だから。」
このように生徒に言われ、返す言葉はありませんでした。
わたしとしては、周りに合わせるのではなく、自分の意見をしっかり持っていることがすごいことだよと褒めたいくらいでした。
でもこのような意見を潰そうとする”大人の”同調圧力が現実にはあります。
わたしはそんな職場で働いていて息が苦しかったです。
その生徒が今も自分の軸で自分らしく生きていることを願います。